原材料(塗料・溶剤など)の購入品の運送、塗装前の部品および塗装製品の運送にはトラックの燃料(ガソリン、軽油)の燃焼に伴うCO2が排出します。
輸送時のCO2排出量の算定方法には、「燃料法」、「燃費法」、「改良トンキロ法」、「地域間マトリックス法」、「従来トンキロ法」があります。前4法は運送会社に適しています。工業塗装工場には、従来トンキロ法が算定しやすいと思われます。
「従来トンキロ法」では、輸送時のCO2排出量は、(輸送距離)×(輸送重量)×(トラック燃料のCO2排出原単位)で算定します。
購入原材料、塗装するワーク、塗装製品ごとに輸送時のCO2排出量を算出し、その合計が年間輸送量に対応したCO2排出量になります。
★輸送機関別の輸送トンキロ当たりCO2原単位(kg-CO2/t・km)は下表を参照。
区分 kg- CO2/t・km
自動車 営業用普通車(3トン以上) 0.173
営業用小型車(3トン未満) 0.808
営業用軽自動車 1.951
自家用普通車 0.394
自家用小型車 3.443
鉄道 0.022
内航船舶 0.039
国内航空 1.490
出典:ロジスティクス分野におけるCO2 排出量算定方法 共同ガイドラインVer.3.1
p.62
URL:
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/ninushi/pdf/guidelinev3.1.pdf"guidelinev3.1.pdf (meti.go.jp)(Ctrlキーを押しながらクリックしてください)