塗装工程で発生する廃棄物には、残塗料、残溶剤、塗料スラッジ、汚泥などがあります。
廃棄物の種類と処分量はマニフェストを集計することで算出できます。
廃棄物の処理方法には焼却・埋め立て・リサイクルがあります。処理方法もマニフェストに記載されています。
環境省が廃棄物の種類別・処理方法別のCO2排出原単位を表示していますので、廃棄物の種類ごとに(廃棄物処理量)×(廃棄物処理原単位)を算出し、総合計します。
廃棄物種類・処理方法別の排出原単位
廃棄物種類 処理方法 排出原単位(t CO2e/t)
廃棄物輸送段階含む 廃棄物輸送段階除く
廃プラスチック類
(残塗料、塗料スラッジなど) 焼却 2.6833 2.6361
埋立 0.0851 0.0379
リサイクル 0.1480 0.00604
汚泥
(塗装ブースの 汚泥など) 焼却 0.2203 0.1731
埋立 0.7275 0.6803
リサイクル 0.0120 0.0000
廃油
(残溶剤など) 焼却 3.0037 2.9564
埋立 0.0851 0.0379
リサイクル 0.0110 0.0000
廃酸 焼却 0.0806 0.0334
埋立 0.0851 0.0379
リサイクル 0.0205 0.00638
廃アルカリ 焼却 0.0806 0.0334
埋立 0.0851 0.0379
リサイクル 0.0208 0.00604
出典:サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出データベース(Ver.2.5)(環境省)「 表8 廃棄物種類・処理方法別の排出原単位」から塗装関係廃棄物データを抽出