電気消費に伴うCO2排出量は、(電気の年間使用量)×(電気のCO2排出係数)で算定します。
電気の年間使用量は、毎月の電気料金支払い時の使用量の1年分を合計します。 電気のCO2排出係数は、火力発電、水力発電、風力発電、原子力発電などの発電方式 の比率によって異なります。従って電力会社ごとにCO2排出係数が異なります。
また毎年発電比率が変化しますのでCO2排出係数も変化します。 電気事業者は前年度のCO2排出係数を経済産業省と環境省に報告し、公表します。
環境省は報告された発電事業者の報告データを基に、CO2排出係数を算出し、結果を 「電気事業者別排出係数(特定排出者の温室効果ガス排出量算定用)」として公表してい ます。
ここには、大手電力会社のCO2排出係数のほか、民間の風力発電会社や太陽光発電会 社のCO2排出係数も掲載されています。(令和6年7月19日に公開された令和4年 度データのURLは
https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/files/calc/r06_denki_coefficient_rev8.pdf

令和4年度の大手電力会社のCO2排出係数を表に示します。 (単位:t-CO2/kwh)
電気事業者名 基礎排出係数 調整後排出係数
北海道電力 0.000451 0.00045
3 東北電力 0.000477 0.00046
0 東京電力エナジーパートナー 0.000457 0.000376
中部電力ミライズ 0.000433 0.000440
北陸電力 0.000487 0.000499
関西電力 0.000360 0.000420
中国電力 0.000537 0.000545
四国電力 0.000370 0.000447
九州電力 0.000407 0.000462
沖縄電力 0.000710 0.000675
CO2排出量計算には調整後排出係数を使います。
令和5年度のCO2排出係数を電力会社が公開している場合は、最新データを使用することもできます。 最近は民間企業から電気を購入することができます。そのような場合は、購入電気毎に 購入量比率を掛け、合計して、電気消費に伴うCO2排出量を算出します。